第２５回　２００４年６月３０日

今日は、「愛されること」と「戦争」　について・・・・。

僕は、多くの愛する人に囲まれて生きている。
僕を育ててくれた人。
僕と一緒に育った人。
僕と時間をともにしている人。


僕は無宗教なのだけれど・・・。

神を信じている人たちが居る。
戦争の惨禍でも、空に祈りをそそげている人が居る。
それを見ていると、その澄み切った瞳に。。。
僕は言葉を飲む。

僕は、中学校時代に修学旅行で広島に行った。
中学校の先生が「広島」に行くことを勧めて、僕ら学生は奈良よりも「広島」を選んだ。
戦争体験者の方は、あつく僕らにその思いを語っていたのを覚えている。

その人たちも、空を見上げて祈りをささげる。
毎年８月になると・・・。
広島は空を見上げる。


僕には、今回のイラクの戦争を語ることなど出来ないのかもしれない。
そんな資格など無いのかもしれない。
でも、おもうことがいっぱいあった。

僕は「平和論者」ではないし。。 「戦争肯定者」でもない。
どっちでもない。
人間が争う歴史は繰り返されてきて、
その大半には、 お互いの言い分があるのだから・・・。

　（今回ならば、フセイン体制では多くのイラク国民 は虐げられてきた事実。
　　でも、その一方で「石油ねらい？」または、「自分の人気取り？」
　　ついでに言えば、やりすぎた上にその後は放置？）

そして、僕らの国がどうあるべきか？
それは、様々なファクターで成り立っている現状では、
正直、判断し難い。


けれど、確かなことがそこに一つ在る。
それは、その戦争のさなかで多くの人が 「亡くなっている」 事実だ。

その人は。 誰かを愛していただろう・・・。

育ててくれた人。
一緒に育った人。
時間をともにする人 。

そう、僕と同じように・・・・。


そして、なにより、その人のことを「愛する人」がいるだろう・・・。

育ててくれた人は、その人を愛していたし・・・。
一緒に育った人も、その人を愛していたし・・・。
時間をともにしてきた人・・・。
そしてこれからともにする予定だった人は、誰よりもその人を愛している。

なのに、その人が帰ってくることの無い事実。

このイラク戦争でも・・・。
イラクをはじめ、アメリカ。スペイン。。。日本・・・。
多くの人がこの戦争に関連して亡くなった。
なにも、イラクの人だけが亡くなるのではない・・・。


「平和論者」では無いけれど・・・。
戦争には代償が多すぎる。

この事実だけは、わかった気がした。