いつだって、風の強い朝はわくわくした。
窓ガラスが嵐の近づきを知らせる朝ほどに、わくわくすることはないぐらい・・・。

いつだって、雪の降り続く夜はわくわくした。
バルコニーの手すりにちょこんとすわった雪に、わくわくして朝が来るのをまった・・・・。

けれど、いつでも僕はそのわくわくが好きだった。
その先はどうでも良かったのかも知れない・・・。

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