おだやかな微笑みがすぐそこにあった。
こんなに青い空がずっと遠く遠くまで広がっている。
そう思うと、気分まで晴れやかになれるような気がした。

となりにいるこの子の笑顔。かすかに動く肩先。
いつまでだって、見ていたいと思ったから。
僕はおこさないで、静かに見ていた。

たとえ、僕が居なくなっても・・・。
彼女には、ずっと笑っていて欲しい。
心から僕は願う。

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